平均寿命の延長により日本の高齢化率は、右肩上がりに増加しています。また高齢者人口の増加に伴い「要介護」の認定を受ける方も多くなっているのが現状です。

今深刻な問題となっているのが「老老介護」や「ダブルケア」といった介護の問題です。

ご自宅で暮らしてほしいという思いが強い程、介護者にも負担がかかり介護疲れで体調を崩してしまう場合も少なくありません。

ここでは、介護者の方の目線でレスパイト(息抜き)でも利用できるショートステイについて解説していきたいと思います。

【ショートステイとは?】

短期間の間施設に入所し、必要な介護や支援を受けることができるサービスをショートステイと言います。

ショートステイには状態によって利用できるサービスの内容や入所先が異なります。

医学的管理が必要な場合は「短期入所療養介護」が適用され、サービスが受けられる施設は介護老人保健施設や介護療養型医療施設といった施設で気管切開後など医療サービスを必要とする方が利用することができます。

比較的状態が安定している方は「短期入所生活介護」が適用されこちらは特別養護老人ホームなどの介護老人福祉施設やショートステイ専門施設で利用することが可能です。

上記2つのケースでは介護保険が適用となりますが、有料老人ホームが提供するショートステイも選択肢の一つとして知っておきましょう。

注意点としては介護保険適用外の為、全額自費であること、施設によっては利用者の身体状況によって受け入れが難しいことがあることが挙げられます。

【サービスの内容に違いはあるの?】

短期入所生活介護のサービス内容に関しては食事や排せつ、入浴介助など基本は生活援助中心ですが、短期入所療養介護の場合はそれらに加えて看護師による医療処置や療法士による機能訓練といった内容のサービスを受けることができます。

どちらも利用期間については現在の制度では1ヶ月につき連続して最長30日までで、介護認定期間の日数の半分を超えないようにと規定されています。今回紹介するレスパイトの方の利用期間はおおよそ1週間から2週間程度の期間で利用される方が多いみたいです。

【レスパイトという選択肢を】

入所に関して息抜きというイメージを持つ方はまだまだ少ないかもしれません。

レスパイトとは息抜きを意味し介護者の疲れや負担を軽減する目的で入院や入所を利用します。

具体的には、出張や仕事が忙しい、冠婚葬祭、介護疲れで夜の睡眠時間の確保が難しいなど活用例は多岐にわたります。

レスパイトでの利用では上記で述べたサービスを専門職から提供してもらえるため安心できるのではないかと思いますが、気になる方は一度施設の見学をされるとサービス内容がよりわかるかもしれません。

尚、サービスの料金は介護保険が適用されますが、食費や居住費に関しては介護保険が適用外になるため、自費負担となりますのでご注意ください。

世帯収入によって、自費負担分も補助が出るケースもあるため、施設やケアマネジャーに確認しましょう。

また、利用に関しては3か月前から申し込み受付をされている施設が多く、前もって予約をしていないと利用できないこともあるみたいですので、お住まいの地域でどのようなサービスがあるかを知っておくことも大事ではないでしょうか?

【まとめ】

介護に関しては多くの方が専門ではなく、初めての場合は特に心身ともに疲労が蓄積されてしまいます。中にはご自身の生活様式を変更せざる得ない場合も多くみられます。

なによりも大事なのはご自身の健康や生活を守り、大事な方と暮らしていくことではないでしょうか?

そのためにもぜひ介護の体制について市町村の役所や担当のケアマネジャーに相談し、レスパイトという選択肢についてご自身の場合であればどのような利用が望ましいかを知って頂ければと思います。

 

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