③高口光子に聞く!施設のあり方! ~なぜ私たちは施設でやり続けるのか
【対談】高口光子 VS 坂野悠己
・「10時のお茶」の所で出てきた「竹内 孝仁」先生は元々は整形の医師。
後に「オムツ外し」や「寝たきり老人ゼロ作戦」「パワーリハ」等を提唱。
➡措置時代の劣悪な施設を「クソ施設」と厳しく糾弾。
竹内先生は・・・
(従来)
全員オムツ
食堂はなくベッドで食べる
脱水に無頓着
(呼びかけ)
オムツ外し
寝たきり老人ゼロ作戦
一日の水分目標は2000ccだ
と、従来とは真逆な事を極端に発信し、バランスをとろうとしている。
「オムツではなくトイレでするメリットは?」
「寝たきりでは死人と一緒では?」
「なぜ水分を摂らなければならないのか?」
と、全国の介護現場に問いかけている。
・駒場苑の「7ゼロ」は5年で現在の達成度。(坂野)
・取り組みは入浴から始めていくのがオススメ。(高口)
➡トランスファーの技術が向上する。(半年~1年で)
・職員みんなが「そろそろウンコ出るかな~」と、
年寄りの事を想う雰囲気が大事。(高口)
・他、高口さんによる・・・
①入浴の職員配置
(50人フロアー×2回/一週間=100回,3×7=21 100/20=5人)
9時~11時の入浴は早番,14時~17時は遅番,19時~21時は夜勤
※駒場苑は9:30~11:00,14:00~17:00が入浴時間。
・食事の職員配置。
・月の必要な夜勤職員。
40~50人フロアーなら夜勤者は2人
30日/月 × 2人 =60回
60回 ÷ 5回/月 =最低でも12人必要
ワーカーの人数が足りても業務が回らないのは
・トランスファー技術
・伝達能力
・介護技術
といった能力不足が原因。
・日中の職員配置:40人フロアーなら
明け2人,早番2人,遅番2人、入り2人
+日勤1人いれるか、時間帯限定で他部署のフォローを頼むか、早番or遅番の内一人の時間を調節する等で行う。
・各フロアーに最低5人は1週間分の勤務の割り振りが出来る人が必要。
・時には大鉈を振るう!腐ったリンゴには去って頂く。(坂野)
➡その為には施設としての方針をしっかりと掲げる!
「うちは7ゼロやってるから、それに賛同できないなら・・・」
➡方針が明確なら、賛同する仲間だけ集める事が出来る。
・想い・技術・理論が揃って、一人ひとりへケア確信がもてる。(高口)
箇条書きのようになってしまいましたが、施設での取り組みの歴史と考え方を教えてもらえました。