“人生100年時代”最近よく目にする言葉ですね。実際に介護の現場で働いていると、以前の高齢の方と比較して身体機能、特に足腰の筋力を維持されている方をよく目にします。

トレーニングジムでも、積極的にグループレッスンに参加する高齢女性の方と接する機会も増え、人々の健康意識が高まっているのは間違いないでしょう。

 

認知症になると

認知機能に関してはどうでしょうか?もちろん外出することや人との関わりの中で予防する事はできますが、平均寿命の延びととともに認知症を患う高齢者は遂に300万人を突破しています。

 

長く生きるということはいずれ多くの人が認知症になる危険も高まるということとも捉えられます。認知症の症状は物忘れや辻褄の合わない会話などから始まり、最終的に日常生活全般に指示、見守りが必要となります。もちろん家族の介護負担は身体的、精神的にもかなりのものです。

 

徘徊

足腰が元気であるため、一人でも外出ができるケースが多いと聴きます。

認知症になると外出したのはいいものの、自宅に帰ることができず警察の保護を受ける方もいます。

あてもなく歩き回ることを徘徊と言うが、認知機能の低下により同様に帰路が分からなくなってしまう事も介護現場では“徘徊”という。

以前ニュースで取り上げられた線路内への侵入は、まだ世の中に出ていない中の一つであり今後も増加していくと思われます。

一緒に暮らしていた家族の姿が見えず不安な気持ちで探す、帰りを待つ。

このようなことが何度も繰り返されると介護する家族の精神は目に見えて擦り減ってしまいます。

 

GPS装置

GPSとは人工衛星からの電波で地球上の位置を把握するシステムで私たちの生活では携帯電話やカーナビゲーションなどに搭載されています。近年、介護の現場でも導入され見守り携帯などの言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

しかし徘徊する認知高齢者は携帯電話やGPS装置が付いた鞄を持って外出するのでしょうか?鞄を持って外出することが習慣化された方なら大丈夫かもしれませんが、外出するのに必ず身につけるものが分かればご家族も安心するのではと思います。

 

どこでもシューズ

そこでこの度は“どこでもシューズ”という介護用品を取り上げさせていただきます。

どこでもシューズとは靴のインソールと踵の間の部分にGPS装置が挿入されており、利用者の位置情報がご家族の携帯電話の端末、もしくは事業所で確認できるようになっています。靴は外に行く時に履くものですし、何度か一緒に使用した後、下駄箱にその靴だけ置いておくと間違うこともないと思います。

また機能として自宅から50m離れた時点でお知らせを受け取れるようになっており、早い段階で安否確認ができることも徘徊対策として魅力的ではないでしょうか?

 

難点として現状は専用の靴の種類が決まっており、デザインの選択肢が少ない、週に1度程度で充電の必要がある、初期費用、ランニングコストの問題がありますが、今後の需要の増加とともに少しずつ選択肢も拡大するのではないかと思います。

 

 

今後認知症の高齢者の増加とともに行方不明になる方の数も増加していくと思われます。

また現状、介護されている方のなかにも徘徊が介護負担の一因になっているご家庭もあるかと思います。

本人様、及びご家族が一緒に少しでも長く住み慣れた自宅で安心して暮らすことができるように、最新の技術を搭載した“見守りグッズ”が普及されることを現場で働いている者の一人として願います。

また、うっかりをケアする知力ケアドリンクというのもあるそうです。

気になった方は確認してみてください。

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