「料理について」
私の祖母は、85歳です。アルツハイマー型認知症を患う前はとても料理を作る事が得意だったので、認知症と診断を受けて間もない頃は認知症の進行を少しでも遅らす為に時間を見つけて一緒に料理を作るようにしました。
認知症を患った人には、包丁を持たす事は危険だと思われがちですが、私の祖母の場合は逆に包丁を持った途端昔の料理の感覚を思い出し次々と材料を切っていくようになりました。(もちろん十分な安全確認を行いながらですが‥)
私達家族の介護のルールとして、祖母が自分でできる事は基本的に手出しはせずに見守り、できなくなったからといって怒らないように心がけました。
「食事内容について」
認知症を発症してから、食事をしている時にだんだん飲み込みが悪くなっているという自覚が無くなり、私の祖母は自分の口の容量に合った食べ物の大きさが分からなくなって食べ物(りんごやお刺身)などを喉に詰まらせ誤嚥性肺炎が原因で何度か入院した経験があります。
これ以上食べ物が喉に詰まらないようにするために祖母が食べる分の材料は細かく刻み喉に詰まらないように工夫しました。
私の祖母は、1度食事を食べだすと際限なく食べ続けるという状態で、食べ過ぎが気になっていました。家族で相談し、祖母の食事分だけをお盆にのせて出すように工夫しました。
また、食べ物が目の届くところにあると、まだ食事を摂っていないと勘違いしてしまう可能性があったので、祖母の手が届かない場所に食べ物を移動するようにしました。
「水分について」
受診時に主治医から認知症を患った事によって、自分で水分補給の管理や脱水症状を訴える事が不可能と指摘をうけました。実際に脱水で肌が乾燥気味になっていました。そのため、家族で管理をする必要があり、ノートに水分量の記録を毎日付けるようにしました。
水分補給もただの水をそのままあげるのではなく、誤嚥性肺炎防止の為市販で発売されている「トロミアップ」を購入して祖母が食事中に喉に物を詰まらせないように工夫しました。
「まとめ」
認知症を患ったとしても、家族と一緒に食事を摂る事によって楽しい時間を過ごす事ができると思うので、食事を工夫する事はとても大切と感じました。