健康が意識されるようになり以前より「ヨガ」という言葉を耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
自宅でも取り組むことができるため、実際に健康のために取り入れている方も少なくはありません。
また笑顔でいることは健康にとって重要であるといったことも知られていますよね。
実はこのヨガと笑いの要素を取り入れた「笑いヨガ」を介護や福祉、健康予防にもっと取り入れていこうといった動きが広まっているのをご存知でしょうか?
今回は「笑いヨガ」について分かりやすく説明していきたいと思います。
【笑いヨガとは】
笑いヨガとは意識して「笑う」ことで「元気」で前向きな気持ちになることを目的とした「笑い」のある生活習慣を作るためのヨガで、日本笑いヨガ協会の取り組みの一つです。
近年の社会はあらゆる悩みやストレスと付き合っていく必要がありますが、抱え込むと鬱などのメンタルヘルスに影響を及ぼしてしまいます。高齢者にとっても同様で、笑わなくなることで、社会的交流の低下や閉じこもりに陥ってしまう可能性もあります。
笑うことは「こころ」と「からだ」の両方にいい影響を与えてくれるため、笑いヨガを施設でのレクリエーションに取り入れる施設も増えてきています。
【笑いヨガの効果】
笑いの体操とヨガの呼吸法を取り入れた健康法で「笑い」の部分を体操として行います。
笑うことで、酸素を身体に十分取り込むことができ、ヨガの呼吸法と似た効果を得ることができます。また最近はオーラルフレイルと言って口腔と虚弱、サルコペニアの関連も指摘があり、口角や表情筋の運動にもなる「笑う」といった動作はオーラルフレイルの予防にもつながるのではないでしょうか。
また実際に身体を動かしながら行うため、関節の運動にもなります。バランスが不安定で立位が保てない場合は座位で行えるため、施設でも取り入れやすい健康予防法ですね。
【実際にどんなことするの?】
まずは声を出して笑ってみることが大切です。最初は理由もなく笑うという事は難しいかもしれませんが、運動と同様で笑うことを続けると理由もなくても自然と笑うことができるようになります。体操に関しては、利用者さんの身体機能に応じて内容を変更するのが望ましいでしょう。複数の人数で行うことでコミュニケーションもスムーズになるという利点もあります。また笑うという事は声を出しているため、体操や運動の際も息こらえによる血圧の上昇を防ぐことができますね。
【まとめ】
ヨガの語源は「つながり」も意味しますが、笑うことでコミュニケーションもスムーズになり、また介護者にも元気がもらえるのが「笑いヨガ」ではないでしょうか?
日本笑いヨガ協会では笑いヨガを更に進化させた「笑いケア」があり、より高齢者介護に焦点を当てた内容で構成されているようです。
高齢社会を愉しく過ごしていくためにも笑いヨガをレクリエーションに取り入れてみるのもいいのではないでしょうか?