「はじめに」

 私の祖母は現在80歳でアルツハイマー型認知症を患っており、夜間の徘徊で家族は心身ともに疲れていました。

 そこで、近所の方からアドバイスをもらい、市役所などに相談し介護認定を受けデイサービスを利用することになりました。

デイサービスに通いだし、祖母は仲間と色々なレクリエーションをしてきました。

 その中で、実践した事やレクリエーションを行う目的や効果や注意点などついて施設職員の方に聞いて実際に行って効果があったので少し紹介したいと思います。

「自宅で実践したレクリエーション」

 祖母がデイサービスの職員からすすめられて、家族と一緒になって行ったレクリエーションは身体を動かす事です。

 基本的には無理せずに楽しみながら身体を動かす事です。本人だけにさせるのではなく、子供と一緒に室内でラジオ体操を朝、夕2回取り組むことで、楽しんで体操していました。

 また、日中に定期的に身体を動かす事で、食欲が湧いたり、夜間の睡眠がスムーズになったりするので生活リズムが整える事ができました。結果的に、「身体を適度に動かすことで身体機能の維持や向上を図る」というレクリエーションの目的に繋がりました。

 以前から月に何度かの割合で日中や夜間に徘徊を繰り返し、警察沙汰になったこともありましたが、身体を動かす事で疲れて夜もよく寝てくれるようになり徘徊する回数が減りました。

 次に自宅で取り組んだ事は、高齢者や認知症を患った方に効果があると言われる計算、ゲーム、パズル、塗り絵などです。

 我が家では、子どもの宿題の足し算を一緒にしたり、なぞなぞをしたりと一人でするのではなく、一緒にみんなが楽しんでできるように工夫しました。

 このように毎日色々な物事を継続的に取り組む事によって頭の中で、「考えよう」、「挑戦しよう」、「判断しよう」と頭が働くと職員より指導をうけました。

 そうする事で、認知症や老化の進行を遅らせる効果があり、レクリエーションを行う上での目的の1つでもある「レクリエーションを通じた脳の活性化」に繋がりました。

「デイサービスで実践されたレクリエーション」

デイサービスは週に3回利用する事になりました。

 自宅では、危険が伴うと感じハサミや針、糸などを使った縫製をする事は極力避けて来ました。

 しかし、デイサービスの施設では、人員が整っている為安心して縫製ができ、作品を持って帰ってきて巾着だと子供にあげたり、飾ったりしていました。縫製は手先を使うので、脳を活性化させる効果があるのでおすすめだそうです。

 また、デイサービスの施設に通っていると定期的に地域との交流も兼ねてバザーで販売を行っています。社会参加や品物を作った達成感も味わえ本人の自信にも繋がりました。

デイサービスを利用し、本人の自信にも繋がったのか、帰宅後も編み物やあさりの根付け(あさりにちりめんを貼ってストラップにしたもの)を自分から行い、認知症を患う前より手や頭を動かす機会が増えました。

他には、定期的にデイサービスに通院する事で、友達ができたようで、色んな出来事を話すようになりました。

「まとめ」

 祖母は自宅では、身体を定期的に動かしたり、計算やゲーム、塗り絵などに取り組んで脳を動かし、デイサービスに通院するようになってからは手を動かす機会も増えました。

 色々なレクリエーションをする事で祖母の笑顔が増え、家族間の会話も増えたと思います。もし、ご家族の方が認知症で困っている場合は行政に相談し、指導をしてもらったりして、お互いが楽しくすごせるようにしていくのが大切なのではないでしょうか。

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