認知症の在宅介護のメリット・デメリット
今回は、高齢者や認知症を患った方の在宅介護のメリット、デメリットについて紹介したいと思います。
「在宅介護のメリット」
在宅介護する事で、今現在の状況を介助者(家族)が把握する事が可能になります。
要介護者は自宅に居ることで安心感を保つ事ができ、近所付き合いなどもスムーズにいきます。
また軽度の認知症を患っている要介護者の多くは社会参加を望まれており、無理に環境を変えてしまうとかえって混乱してしまう恐れがあります。
施設に預かってもらう事で、介助者の身体的負担は軽減できますが、毎月の利用料金を支払い続けるという経済的負担が発生します。
その点、在宅介護であればベッドや手すりなどを設備しなければなりませんが、(国の制度を利用し、負担してもらえる場合有り)それ以外に費用がかかる事がありません。
「在宅介護のデメリット」
介助する側が仕事をしていると、介助を理由に仕事を辞めなくてはならなかったり、例えば介助側の家族自体が少なかったり、年齢等も高い場合など老々介護などを余儀なくされます。当然、身体的、精神的負担も強いられます。
また、仮に介護用具が揃っていたとしても要介護者の身体が重度で用具を使い切れなかったり、古い家だと住宅改修ができないという問題も出てきます。
「在宅介護や介護業界の現状」
要介護者の中には、自宅で生涯を終えたいと思う方が大半だと感じています。
しかし現状は施設に入所を希望してもかなりの待機時間がかかるのに対し、実際入所してみれば、3カ月に1度の割合で転院を余儀なくされ、次の施設がなかなか見つからないという事実があります。
世の中では、高齢者や介護を必要とする人は日々どんどん増えているのに対し介助者の賃金等での待遇面に問題があり、ヘルパーの確保・育成が進んでいないという現実。
その為、要介護者がいくら国からヘルパーの使用を促されても満足にヘルパーが利用できていません。
私は1日も現在の高齢者介護の環境が良くなり、少しでも住みやすくなる事を願っています。