見当識障害の特徴と関わり方
今回は、見当識障がいについて紹介したいと思います。
「見当識障がいとは?」
アルツハイマー型認知症を患った方が物忘れの次によく現れる症状の1つと言われています。
「どういう時に症状が出るのか?」
引っ越しや入院による混乱などで、生活環境に変化があった時に発症しやすいと言われています。
「よく起こる症状」
要介護者が、日時、時間、季節感などが解らなくなる事があります。
また、症状が進行すると病院に行っている事が認識できなくなったり、とっさの判断が難しくなる事があります。
会話をしている時に話を否定されるとパニック状態を引き起こす可能性があります。
もよおしても、トイレがどこにあるか解らず失禁してしまう事があります。
トイレのドアに大きくトイレと書いて貼り紙をしておき、できるだけ介助者と一緒にトイレに行くようにして失敗しないように工夫しましょう。
「見当識障がいの方への接し方」
日常的に一緒に生活を送っている家族でも最初は困惑してしまったり、ストレスが溜まってしまう事があると思います。
その中で、生活にメリハリをつけながら冷静に対処する事が大切です。
まず、トラブルにならないように周りに症状の説明をしておくと良いでしょう。
「見当識障がいが原因で起こる事故」
見当識障がいを患った事によって、徘徊をしたり夏や冬に自室で脱水症状になったりする事があります。
介助者は、要介護者が事故に遭わないように一緒に外出をしたり、脱水症状にならないように水分補給を促したり、適度に冷暖房を使用をお勧めします
徘徊に備えて、近隣住民や民生委員の方や要介護者を見かけたら声かけをお願いしたりしておくと安心です。
また、管轄の警察署に要介護者の写真などの情報を提出しておくと発見時にスムーズに処理してもらえます。
「見当識障がいとリハビリ」
大きくて見やすいカレンダーや時計を使って、日課のように日時や曜日、時間の確認をしてみる。
要介護者と介助者でリハビリを兼ねて定期的に散歩に出かける。
「まとめ」
要介護者に気を配りながら適度に声かけをしてお互いにしんどくならないように気を付けましょう。
しんどくなったら抱え込まず周りに相談して問題を解決する事が大切です。