働きやすい介護施設をつくろう〜排泄介助から考える〜

目次

毎日が慌ただしく時間内に業務をこなすことに没頭して苦しんでいませんか?それを放っておくと危険ですよ!


「無駄な介護はしない。見るのは時計でなく入居者である」

・自分達で厳しいオペレーションを作っていませんか?
介護施設の仕事は数名のチームで形成されているためにスタッフ全員が業務を把握し分担することができるようなオペレーションが必要です。

 

ですが自分達で作ったオペレーション上の業務があまりに過酷で体力的、精神的に追い詰められて退職にまで繋がるケースもあるのではないかと思います。

 

施設には管理者や主任、リーダーと言われる人がいるはずですが、そういった人が中心になって実際のオペレーションが有効なものなのか常に見直しをしていくことが重要だと思います。

 

これは施設全体の問題のため役職だけに任せるのではなく介護に携わる人全員が考えなければいけないと思います。

 

介護スタッフが余裕のない中でケアを提供することはとても危険でありそれは入居者に全て被害が被っていることを知っておかないといけません。

 

 

「排泄ケアは常に見直しが必要」

・入居者は皆人間であるため排泄時間もバラバラである

オペレーションの中には食事、排泄、入浴といった三台介護を中心に作っていると思いますが特に排泄ケアは大変な業務内容だと思います。

 

中には排泄ケアを定時に一斉にしていくという粗末な対応を未だにしている施設が存在していると思います。

 

入居者に対して同じ時間に排泄ケアを提供するということに何のメリットがあるのでしょうか。

 

行きたくもないのにトイレに連れて行かれる。

 

行きたいときには気づいてくれない。

 

気持ちよく寝ていたのに起こされておむつ交換をされる。

 

自分だったら心からありがとうと言えないですよね。

 

ですが施設に入居されている高齢者には認知症の方や言語障害のある方も多くいるため尿意、便意がはっきりと伝えることができないです。

 

いかに介護スタッフが気づきを大切にしてその人に合った排泄ケアを考え提供することがプロの介護士の姿だと思います。

 

 

「入居者個人をしっかりみる」

・特に排泄に関してはその人個人を見ることが最重要です。

 

排泄ケアが上手くいくと日々のオペレーションはとてもスムーズになりますよね
自分の施設の排泄チェック表を確認してみてください。

 

入居者一人一人に合った排泄表になっていますか?まだなら本当の排泄チェック表を作成しましょう。

 

作成法は排泄ケアの必要な入居者一人ずつの24時間の排泄記録(排泄時間、量、尿or便、使用したおむつ類、汚染時間など)を2~3週間程度取ります。

 

そうすとその人の排泄パターン(朝食前に排泄ケアが必要なのか朝食後の方がよいのかなど)が見えてきます。

 

そのパターンを表に記載していきます。

 

これを全員分すると暫定の排泄チェック表ができます。

 

時間の係る作業ですがきちんとデータを取ることで今までいかに無駄な排泄ケアがあったこと、スタッフの都合でケアしていたことに気づくと思います。

 

又、頻回に汚染していた方も事前に対応ができるようになり快適な生活が送れると思います。

 

ですが排泄チェック表はあくまでベースです。

 

相手は人間のためその日の状態や体調の変化等で排泄パターンも変化していきます。

 

そのため定期的に排泄チェック表の見直しは必要となります。

 

排泄ケアが整うと時間も生まれて施設が本当に提供したい介護ができると思います。

時間は自分達でつくる!

排泄ケアを例に取り上げましたが介護に必要なのは、その人個人を見ることだと思います。

 

そうすると次第にその施設の現状に合ったオペレーションが必ず作成できるはずです。

 

無駄に必要のない介護は介護をする側、される側両方にとってかなりのストレスになります。

 

無駄な時間を見つけて活かされる時間に変えるのは可能だと思います。

 

そうすることによって日々の慌ただしい業務地獄から少しでも脱却でき、働きやすい環境をつくることができるのではないでしょうか?

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