介護施設に携わる人達へ
介護施設で働くときに考えなくてはいけないこと
介護施設での介護はどうあれば良いのかを携わる人達全員が真剣に考えないといけないと思います。
一つ屋根の下に数十名もの高齢者が一緒に生活するためには何が必要なのか?
よく聞くのは人数が多いためどうしても機械的な作業中心となっている介護に進みがちだということです。
機械的というのは定時に全員もしくはグループ分けした方々に同じ介護を提供するといった形です。
時と場合にもよることですが、排泄介助についていえば施設に50名の高齢者が入居されているとしたら全員同じ時間に排泄するのかと言うことです。
仮に50名の排泄介助を一気にしても何もメリットがないです。
ですが一気に進めようとする施設はたくさんあると思います。
なぜか?決まった業務を一気に終わらすことで自分たちが楽になると思っているからです。
相手は人間ですから排泄リズムも全員違うし同じ人でも今日と昨日では違う。
ただ認知症の方は上手に介護者に訴えることができないのです。
そのため介護者はその人個人をしっかり見ないといけないです。
高齢者を観察し理解する
時間に追われて体力、精神面で疲労困憊の介護者の中の殆どの人が個人を見ていないから無駄な介助まで提供し自分で疲労を溜めているのではないでしょうか。
具体的には現在の排泄表の改善が必要のため先ずは入居者個人の24時間の排泄リズムを2週間程観察し記録します。
その際尿量や排便状態も分かれば記録に残しておきます。
おむつの方は特に尿量チェックが必要です。
2週間程観察していくとその方の排泄リズムの平均が出るのでいつ排泄介助を提供すればよいかが浮き彫りとなります。
又尿量により必要なおむつ、パッドが分かってきます。
そして日々尿汚染が続いている方もデータを知ることで汚染を防ぐことが可能になります。
これを入居者全員に行います。
全員分の観察は大変ですがこれをしないといつまで経っても適当な排泄介助のため入居者は快適な暮らしができず、介護者は時間に追われ厳しい毎日を過ごさないといけません。
介護職の離職が多いのは様々な理由はありますが無駄に介助をしているために苦しんでいき体を壊してしまうケースも多いです。
排泄だけに関わらず、しっかり個人を見てその方に必要なことなのかを見極める力が必要だと思います。
これから先の介護に向けて・・・
施設介護の仕事は大変ですがこれから今以上に伸びていく仕事だと思います。
何かを始める時にはデメリットも必ずついてきますが後々のことを考えて施設全体で一歩を踏み出すことが重要だと思います。